となりの町の本屋さん
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是非一読を
評価:
単なるミステリーに留まらない、文字通り社会の、人間の「毒」をえぐり出す作品です。
個別の事件にというよりは、事件を引き起こす背景、社会に恐ろしさを感じさせる作品。それでいて400ページ以上の長編をあっという間に読ませる力。宮部さんの他の作品も好きですが、本当にすごいと思います。是非一読を!

「死者は帰ってこない」ではなく「喜ばない」。こう言わせる心の中に、毒に抗する光を見出したいものです。
毒!
評価:
本屋でさんざまよった挙句購入。(ハードカバーはめったに買わないので)
しかし買ってよかった。通勤中に読もうと思っていたけれどとまらず、最後は結局会社のトイレでこそこそ読みきってしまった。ごめんなさい、会社。

大筋は毒物混入無差別殺人事件が軸になるのだけれど、さまざまな毒、さまざまな事件が絡みあって話は進んでいく。各々のエピソードが興味深く、それだけでじゅうぶんおもしろかった。
けれど、それらを最後にまとめあげる手腕はさすが宮部さん!あーー、こういうことが言いたいがための話でしたか、と最後迄きて深く考えさせられた。

世の中には名もなき毒がたくさんある。それは誰もが持っている。誰もがその毒にさらされて生きている・・・。
生まれながらに不平等な世の中。北見さんの言葉を借りるなら「生きにくく、生かしづらい」か。
深く考えさせられた。ああ、人間こそが毒。

惜しむらくは、いろいろなエピソードが絡まりすぎて、各々が若干薄くなってしまっていることか。
もう少しそのへん聞かしてくれんかい!?と思う個所がちらほら。それは欲張りってもんですか?

憎悪という名の電車
評価:
憎悪は心の毒。ごく普通の幸せな会社員が探偵役に巻きこまれる本シリーズ2作目は、青酸カリによる連続毒殺事件、土壌汚染、シックハウス症候群といった化学薬品の毒を横糸に、そして周囲を次々に不幸に陥れる憎悪に満ちた「普通の」キャラクターを縦糸に物語が織られて行く。モルヒネは勿論、毒は人間の脳内で生成される・・・
一人ひとりの登場人物の描き方、過不足のない横糸・縦糸、陰惨な事件なのにどういうわけか心地よい読後感。ブレイブストーリーでの実験に物足りなさを感じる読者にとっては、名匠・宮部みゆきの最近の代表作といって差し支えない。
  • 宮部 みゆき 




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